ディクテーションを否定する前に。

ディクテーションのことを人に説明すると否定的な反応が返ってくることは少なくないです。代表的なものをあげると、

× 一字一句書き取ることに意味はない。ポイントが聴きとれればそれでいいんだ
× どうしても分からない単語があったらどうすればいいだ。先に進めないではないか!
× 黙々と聴いて書いてばかりで一向にしゃべらないのになんで話せるようになるんだ!

で、そんなこと言う人に共通していえることが「あなたディクテーションをちゃんとやったことないでしょ?」ということです。(笑) ディクテーションを一定期間真剣にやった人で上のようなことを言う人は、まあいないでしょうねー。

× 一字一句書き取ることに意味はない。ポイントが聴きとれればそれでいいんだ!♥回答♥ディクテーションが促しているのは一字一句書き取るくらい集中した精聴の『姿勢』であり、一字一句書き取ることが最終目的ではないです。またリスニング力のない人に、ポイントが何かをきちんと聴きとることは無理です。

× どうしても分からない単語があったらどうすればいいだ。先に進めないではないか!♥回答♥分からない単語があれば、聴いたとおりローマ字で書いてみる、辞書で調べる、文脈から予想する、答えを盗み見る、などなど段階を追ってできることは多々あります。先に進めないとはそれこそ先に進めない意見ですね。

× 黙々と聴いて書いてばかりで一向にしゃべらないのになんで話せるようになるんだ!♥回答♥人には真似るという知能があります。いま母国語が話せているのも親や他人の真似をしているからだし。歌もまねるから歌えます。これほど集中して精聴しているのだから後は聞いた音声を真似るだけ。より確かなものにしたければディクテーションしながら声を出して聞こえたことを口に出してみたらいかがでしょう。

やったことない人に限ってやらないでいい理由をあれこれ言うものです。ちなみにディクテーションを一定期間(1カ月ぐらい)継続してやっていれば、やっぱり否定的な反応をする人に対して、「後ろ向きにならずにちゃんとやってから言ってよね」と言いたくなると思います。

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